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証券会社のリテール営業からの転職のポイント

証券会社におけるリテール営業は証券会社の花形の職種です。厳しい業務内容ですが、その結果他の業種では得難いスキルも身につき、転職先は幅広いフィールドが広がっているようです。

目次

そもそも証券会社のリテール営業とは?

リテール営業とは?

証券会社のリテール営業の主な業務は、個人のお客さまに株式や債券、投資信託等の金融商品をご提案・販売することです。
お客さまは経営者、医師、弁護士等の富裕層、年金や退職金の資産運用先を探している退職者等です。

法人営業との違いとは?

金融商品のご提案・販売するリテール営業と違い、法人営業は企業や各種法人に営業を行います。法人営業では法人の資金調達、M&Aのアドバイスなど、法人の金融ニーズ全般を担います。このため法人営業は比較的取引金額が大きい大規模案件となります。

証券会社のリテール営業の厳しさ

証券会社のリテール営業は日々ノルマが課されます。つまり日々結果を出し続けなければ出世したり給料が上がることがありません。以前はエースと言われた社員が今はケチョンケチョンに罵られる日々・・・ということもありえます。既存のお客さまを引き継いだだけでは到底ノルマが追いつかず新規のお客さまを獲得するため飛び込み営業を行うことも珍しくはありません。また1年で同期入社の半数が退職することもあり会社によっては大量採用・大量退職というケースもあるようです。

よって、チームワークやリーダーシップといった定性面もしくはプロセスの評価は、「結果が前提」という厳しい実力主義・競争社会という様相を呈しています。

証券会社のリテール営業を担当する方の転職理由

このような日々において、証券会社のリテール営業を担当する方は、以下のような理由で転職を考える方も多いようです。証券会社からの転職理由については、以下の記事(「こんな理由が!証券会社からの転職理由5選」)で詳細にまとめていますので是非併せてお読みください。

ノルマがつらい

証券会社は銀行以上にノルマが厳しく、達成できなければ上司からの叱責を受けたり、社内に居づらくなるという話も聞きます。さらに、お客さまの資産運用ニーズを満たすだけではノルマを達成できず、ある程度余裕資金があるお客さまにハイリスクな商品を提案するなど、お客さまの意向に反して回転売買を促してしまうケースもあるようです。

企業文化に馴染めない

職場の雰囲気になじめずに、ストレスを感じることが転職理由の方も多いといわれます。会社によっては「数字が人格」という会社も多く、その数字というノルマを達成できれば天国ですが、達成できないと上司からの厳しい叱責といったパワハラまがいの仕打ちをうける職場もあるようです。「働き方改革」や世間の注目によりパワハラに関しては以前より沈静化しているようですが、職場によってはこのような企業文化が未だ継続するところもあるようです。

証券会社のリテール営業の強み

厳しい世界の一方で、結果を出せばそれに見合った評価がされます。結果の出ていない人が出世することは殆どないといった明快な評価体系です。このような厳しい日々の業務の結果、以下のような強みとなるスキルが養成されいます。

1.強い精神力

証券マンが扱う金融商品は、さまざまな業種の営業の中で販売難度が高い商品といえます。よって営業するには粘り強い交渉や、万が一ノルマを達成できない際の上司からのプレッシャーに耐えうる強靭な精神力、そしてそれを支える体力が不可欠です。これらは、転職する際の大きな強みとなります。

2.コミュニケーション力

証券営業はお客さまと交渉する機会が多い仕事です。そのため、コミュニケーション能力や交渉力に長け、気難しいお客さまに対しても論理的かつ不快感を与えることなくノルマ達成に向けて前進する姿勢で日々業務を行っています。このような能力も転職での強みとなります。

3.専門知識を咀嚼して伝達できる論理的構成力

1.で挙げたとおり金融商品は販売難度が高く、専門的な知識が背景に無いと商品性が理解できないことが多い商品です。そそのため、証券会社の営業マンはその道の素人であるお客さまに対して専門的な知識を咀嚼して伝える論理的構成力が高いことが挙げられます。

4.経済動向に関する敏感さ

証券会社では、販売する商品が金融商品という性質から国内外の株式、債券(金利)、為替、不動産価格、企業業績等の経済動向について日々チェックしています。経済動向に敏感な人材は、あらゆる業種の営業マンとして求められます。この能力は「優れた相場観」と言い換えることができます。

5.マーケティング力

証券マンはコミュニケーション能力の高さが最大の強みと思われがちですが、実際には優秀な証券マンはマーケティング能力が高い人が多いようです。これはどの業界でも優秀な営業マンはそうですが、その商品を求めるお客さまを見つける能力が高いということです。

なお、以下の記事(「証券会社からの転職!証券マンの強みと弱みとは?」)では特に強みについてまとめています。ご参考にして頂ければと思います。

証券会社のリテール営業のアピールポイントとは?

上記のようなスキルがしっかり身についた証券会社のリテール営業を担当してきた方は、転職成功が成功する確率も高いと思われます。そのアピールポイントは以下のような点が考えられます。

1.数字に対する強さをアピールする

ここでの数字は「ビジネスの結果としての数字」と「計数としての数字」です。
証券会社に限らず、ビジネスにおいて最重要視されるのは結果です。ビジネスにおいてプロセスを重視するのはあくまでも売上や利益としての数字あってのことです。
また、「計数としての数字」とは進捗やスケジュール、達成度等を見える化・管理し、上司・同僚・部下には示すことが出来る人間はどのビジネスのフィールドで有利です。面接においてこれら2つの数字に強い人材としてアピールして認識してもらいましょう。

2.営業で培ったスキルをアピールする

証券会社、特に営業マンは、営業の現場の場数を踏むことで対人スキル(コミュニケーション力)が身につきます。このスキルをどのように活かしてきたかという実績と、志望企業においてどのように活かすことかできるのか整理しておきましょう。ポテンシャルが重視される新卒と違い転職では実績の評価が8割です。

3.知識だけではない自分だけの経験をアピールする

証券会社、特に営業マン出身の方に求められるのは金融に関する知識もさることながら、「強い精神力」「コミュニケーション力」に代表される現場での経験です。知識という誰が持っていても見分けがつかないことだけではなく、自分自身がビジネスで築いてきた経験をアピールすることが大事です。面接の前にしっかり整理しておきましょう。

4.志望業界・職種・企業のリサーチ

自身のスキルや経験を整理することが最も大事ですが、志望業界・職種・企業に関するリサーチをしておくことは大前提です。これがないと志望理由が曖昧のものとなり、面接の場でも突っ込まれる可能性があります。逆にこの点を詰めておくと仕事への意欲が高い人材として企業側に認識されます。

まとめ

以上、金融業界のリテール営業から転職する際に役立つスキルと、強みをご紹介しました。
もちろん志望する業界・職種・企業によってアピールポイントは異なりますが、これらを意識して転職活動をすることで、転職成功の確率を高められることは確かです。

自分ではうまく強みを伝えられない、アピール方法がわからないなどの場合は、転職エージェントを利用すると良いでしょう。無料で相談することができ、求人の紹介はもちろん、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策もサポートしてくれます。きっとあなたの強みを探し出し、応募企業ごとへのアピール方法を教えてくれるでしょう。

\ 証券会社からの転職を検討している方必見 /

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